子供の頃にラジオやテレビから流れてくる歌を聞いていると、
声がひっくりがえる(?)みたいに音が変わることがあるのに
気づきました。
わたしも小学校の低学年の頃は友達と歌をうたいながら
通学したものですが、高学年になって男子の中に一人
二人と高い声が出なくなる子が出始め、やがて自分も
出なくなってきました。 あんなに歌が好きだったのになぁ〜。
そんなとき「声をひっくり返すと少し出るよ」ということになり、
それを裏声と呼ぶことがわかりました。
中学生のころ、テレビで来日したハリー・ベラフォンテの
歌を聴いていると、彼のうしろからきれいな声が聞こえて
きました。 あれ? 男の人だ!
その時がいわゆるファルセット・ヴォイスの魅力に気がついた
瞬間でした。
では、そのころのベラフォンテの歌を聴いてみましょう。
2コーラス目から美しいファルセットが聞こえてきます。
1966年の映像です。
Try to remember / Harry Belafonte
FMラジオも良く聞いていて、クラシックの番組で男性が
高い声で歌う「カウンター・テナー」を知りました。
今でこそカウンター・テナーの歌手も多く知られて
きましたが、当時はイギリスのアルフレッド・デラー
(1912年5月31日 - 1979年7月16日)が
先駆者として活躍していました。
「Folk Songs」というアルバムがお気に入りです。
その中から「サリー・ガーデン」を。
デスモンド・デュプレの伴奏も美しいです。
Down by the sally gardens / Alfred Deller
日本では古楽界で米良美一さんが活動していましたが、
「もののけ姫」(1997年)でブレイクしましたね。
同じ頃(1995年11月)、ロシアのスラヴァがカッチーニの
アベ・マリアで大ヒット!
こんな美しい曲がなぜ今まで知られていなかったのだろう?
と思っていたら、実はカッチーニの作曲ではないのですね。
1970年頃ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフ
(Vladimir Vavilov 1925-73)の歌曲なのです。
彼は自作を古典作曲家の名前を借りて発表することが
よくありました。
Ave Maria / Slava
Popsの世界では1970年代に人気のあったスタイリスティクス。
最初は女性だと思ってましたが、ラッセル・トンプキンスJr.の
ファルセットが売り物でした。
では「愛がすべて」を。
The Stylistics / I can't give you anything but my love
2003年の日本は韓国ドラマがブレイクした年でした。
「冬のソナタ」に引き続き、2003年9月からNHKBSで放映された
「美しき日々」のタイトル・ソング「Good Bye」は、とても印象的な
ゼロのファルセットでした。
Good Bye / Zero
日本のポップス界でも森山直太郎や中孝介をはじめ、
ファルセットを効果的に使う歌手が増えてきましたね。
Sponsored link